ダイソンの特徴
ちなみにダイソンが全てにおいて優れているわけではありません。逆にダイソンが劣るものだってあります。
例えば、収納性、サイクロン室の清掃性(水洗いは不可)、本体のホース接続部に大きな取っ手が無く、階段など運搬しながら掃除をする際は本体が重く感じる等、こうした点は国産掃除機よりも不利です。
圧倒的な性能差ではありません。国産品についても、試用をして各部もしっかりチェックしてみてください。
さて、それでもダイソンはやはりダイソンです。特にダイソンの掃除機は吸引力が強いとのイメージがありますが、ダイソンの吸引力の真相を考えてみましょう。
最新のサイクロン式なら吸引力は強いに決まっているという先入観もあると思います。ただし、実際にはサイクロン掃除機自体の吸引力が紙パック式より強いという訳ではありません。
そして、ダイソン社も「自社の掃除機は吸引力が変わらない」と言っているだけで、吸引力そのものが強いと謳っているわけではありません。実のところ、ダイソン製掃除機の吸引力自体は強くはありません。
掃除機の吸引力を表す単位としてあるのが「吸込仕事率」です。日本製の電力は500W以上であるのが標準ですが、あるのに対し、ダイソンはそれ程ではありません。吸引力は日本製の半分以下ということも考えられます。
そもそも、吸込仕事率は、実際はヘッドをつけない状態で測定します。従って、ヘッドの床への密着度で吸引力、というのではなく、ヘッド次第で床に吸い付く力はかなり変わってしまうのです。
逆に、床に吸い付く力 があまり強過ぎたら、床や絨毯に吸いついてかえって使いづらくなります。モーターがどんどん高性能化しても、一定以上の床への吸い付き力は避けなければならないということでもあります。