吸引力の使い道
ここまで読んできますと、ダイソンの掃除機に対するイメージが変わってしまうのかもしれませんが、もちろんダイソンの掃除機には消費者が十分満足するだけの吸引力があります。
ただ、倍レベルのパワーを誇る日本製掃除機は、どうしてそのパワーが必要なのでしょうか?それは、吸引パワーをヘッドの直下意外に、前や横からもホコリが吸引できるようになっているのです。
それはパワーがもったいないのでは、と言えば確かにもったいないのですが、その分、壁際は掃除しやすくなったメリットがあります。
ダイソンの場合は、比較的弱いパワーなのですが、それを無駄なく最大限に生かすため、ヘッドの直下に吸引パワーを集中させています。従って壁際には弱くなるのですが、各種ヘッドを交換することで対応しています。
勝手な想像ですが、欧米などの広い家だと、壁際の隅々までそんなに掃除できなくても、掃除済みになる絶対面積が広いので、あまり気にならないのかもしれません。
対して、日本の家は狭いので、きっちり隅々まで掃除しないと気になるのかもしれません。だから、一応やはり日本製掃除機の方式の方が日本には向いているのかもしれません。
ただし、ダイソンの場合は、使い続けていても吸引力が殆ど変わらないのは大きな魅力です。日本製の紙パックタイプは吸引力が落ちますし、サイクロン式でもやはり吸引力が落ちますので、絶対的な吸引力が多少弱めでも、その力が保証されるという点には魅力を感じることは確かです。